緊張性頭痛の治療と薬

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緊張性頭痛の治療と薬

緊張性頭痛とは

頭痛の原因として代表的なのが、片頭痛と緊張性頭痛ですが、今回は緊張性頭痛について述べます。
緊張性頭痛は、頸部~肩周囲の緊張によって頭痛が生じる病態のことです。
片頭痛は、血管の拡張や収縮にともなって頭痛が起きるものであり、病態が異なる別の疾患です。

緊張性頭痛については、国際分類であるICHD-Ⅱでは、下記の3型に分けられています。

  • ・稀発反復性緊張型頭痛
  • ・頻発反復性緊張型頭痛
  • ・慢性緊張型頭痛

頻度によって、たまに起こるもの、よく起こるもの、慢性的に頭痛があるものとして分けられています。

緊張性頭痛の症状

緊張性頭痛の痛みは、後頭部を中心に、頭全体に鈍い痛みを感じるもので、肩や首筋の強いこり、めまい、ふらつき、さらには全身のだるさなどを伴うこともあります。
痛みの性質としては非拍動性で、じわじわくるような痛みであり、発症はゆるやかで明確な起点がないことが通常です。
痛みは、数十分でおさまるものから、数日続くような場合もあります。
痛みの程度として激烈であることはあまり無く、通常日常生活や仕事は可能です。

緊張性頭痛の治療

緊張性頭痛の治療としては、体を動かして首から肩にかけての筋肉をほぐすことがまず重要です。
また、夜間就眠時に知らず知らずのうちに歯ぎしりをしている場合や、顎関節周囲の緊張があっても、頭痛を誘発する可能性があります。
眼精疲労やドライアイも、緊張性頭痛につながりますので、適度に目を休める、近いところでモニターをみないといったことも大切です。
その他、精神的要因も発症や悪化をきたしますので、ストレスを解消することも大切でしょう。

緊張性頭痛の薬

緊張性頭痛の治療薬としては、まず痛み止めが使用されます。
その他に、筋肉を弛緩させる薬を使う場合や、抗不安薬や抗うつ薬を使用することが多いです。

緊張性頭痛は有病率が高いものの、日常生活が送れないほどになることは稀であるためか、放置されている患者さんも多い疾患です。
完全に予防することは難しい病気ですが、症状を緩和・改善できることはあります。
また、他の頭痛と区別がつきづらいことも多々あり、危ない頭痛を除外するために一度医療機関で相談されるとよいでしょう。

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