変形性膝関節症

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変形性膝関節症

変形性膝関節症は、膝関節痛、関節水腫などを呈し、X線上は骨棘形成、関節裂隙の狭小化などの膝関節構成体の退行性増殖性変性像として見られます。変形性膝関節症に伴い日常生活動作(ADL:Activities of Daily Living)が障害されます。
加齢の変化として発症する一次性のものと、外傷など何らかの既往から続発して起こる二次性のものがあります。一次性のものが多くみられます。
40 歳代後半から50 歳代に発病する事が多く、男女比では1:3 で女性に多くみられます。60 歳を越えると膝、肘、股関節の軟骨には何らかの変形性関節症変化が認められ、そのうち臨床症状を伴うものは3分の1 程です。治療を必要とするものは更に限られます。変形性膝関節症患者数は、50 歳以上で700 万人、予備軍を含めると2000 万人とも言われ、毎年約90 万人が発症しているという報告があります。

変形性膝関節症の症状

初期の症状は、歩き始めや立ち上がりの際に膝に一時的な痛みを感じる、または違和感を感じる程度です。それらが進行し水がたまり膝が腫れたり、膝の曲がりが悪くなるなどの症状があらわれます。また、痛みで階段の上る動作、正座をすることがつらくなることもあります。
変形性膝関節症の症状のうちで最も頻度が高いのが疼痛です。その主なものは歩行時における痛み、階段の昇降時の痛み、膝の屈伸時の痛み、立ち上がりの痛みなどの運動時における痛みです。症状が進行すると自発痛、夜間痛も発現します。
歩行時痛は歩き始めが最も疼痛が著しく、そのうちに軽減していき、比較的長距離の歩行で再び疼痛が増大し、歩行制限となります。階段の昇降では、階段を昇るときよりも降りるときにの方が痛みが強く、歩行時痛、屈伸時痛、階段昇降時痛の3大疼痛症状は約70%で認められる。可動域(ROM:Range Of Motion)の制限は、主に屈曲拘縮(伸展制限)と屈曲制限(正座、横座りの制限)です。「膝に水がたまる」と言うのは関節水腫によるもので、主に滑膜の炎症が原因です。その割合は膝関節の変性の程度とそれほど相関せず、変形性膝関節症患者の約1/3 にみられます。
その他、連続歩行距離の制限、膝の不安定性(側方動揺性:片足で立つと膝関節が外側に向かって動揺する(下図)、大腿四頭筋の萎縮などが認められます。

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