視野が欠ける/二重に見える

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視野が欠ける/二重に見える

物を見る経路は、網膜(目)→ 視神経 → 後頭葉をたどり、この経路の中で障害を受けると、視野が欠けることになります。これは感覚の機能になります。
物を見るためには、目を動かさないといけないので、動かすための神経は、動眼神経、滑車神経、外転神経の3つがあります。
障害を受けると物が二重に見えます。これは運動の機能になります。

眼球、網膜が原因と考えられる場合は、眼科の専門の先生に診て頂く必要があります。

神経系の疾患では、視神経炎、下垂体腫瘍による視交叉の圧迫、脳実質(後頭葉)の脳梗塞、脳出血は視野が欠ける原因になります。
神経学的所見で鑑別し、MRI検査等で、除外診断、確定診断を必要とします。

物が二重に見える場合は、多くは3つの神経の中で動眼神経の障害をきたしています。
糖尿病性や外傷性などがありますが、その中でも診断を急ぐものとして、脳梗塞、脳出血に伴う脳幹の動眼神経核の障害と、脳動脈瘤に伴う内側からの動眼神経の圧迫で物が2重に見える(複視)状態は、生命にかかわる場合があるため重要視されます。

2016.5.7記

勝川脳神経クリニック

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