画像診断(筋肉)
眼球を動かす筋肉(外眼筋)
眼球を動かす筋肉には上直筋、下直筋、内側直筋、外側直筋、上斜筋、下斜筋があり、これらの筋肉をまとめて外眼筋といいます。
眼球は、外眼筋のそれぞれの筋肉が協調して働くことにより動かされます。
眼球を上方へ回転させる:上直筋、下斜筋
眼球を下方に回転させる:下直筋 上斜筋
眼球を内側に回転させる:内側直筋
眼球を外側に回転させる:外側直筋
眼球を外側上へ回転させる:外側直筋+上直筋
眼球を内側上へ回転させる:内側直筋+下斜筋
眼球を外側下へ回転させる:外側直筋+下直筋
眼球を内側下へ回転させる:内側直筋+上斜筋
外眼筋を動かす神経には動眼神経、滑車神経、外転神経の3種類があり、それぞれの神経の支配している筋肉は以下の通りです。
動眼神経:上直筋、下直筋、内側直筋、下斜筋
滑車神経:上斜筋
外転神経:外側直筋
顔面-頭の筋肉
顔面-頭の筋肉には、大きく分けて表情筋と咀嚼筋があります。
表情筋は、顔の筋肉、皮膚を動かして表情を作ることに関係する筋肉です。
咀嚼筋は、下顎骨を上げたり前後左右に動かしたりする筋肉で、食べ物を噛んだりすりつぶしたりすることに関係する筋肉です。
表情筋
咀嚼筋
咀嚼筋は、咬筋、側頭筋、内側翼突筋、外側翼突筋の筋肉の総称で、下顎骨を上げる、前後左右に動かすことに関係します。
咬筋
頬骨弓の前から中部~下顎骨の下顎枝、下顎角にある筋肉です。
主な働き:下顎を挙上(下あごを閉じる)
支配神経:三叉神経第三枝(下顎神経)
側頭筋
側頭骨の側頭面全体~下顎骨の下顎枝にある筋肉です。
主な働き:下顎を挙上、後方へ引く
支配神経:三叉神経第三枝(下顎神経)
内側翼突筋
蝶形骨翼状突起後面(翼状窩)~下顎骨内側面の翼突筋粗面にある筋肉です。
主な働き:下顎を挙上、下顎の側方移動(反対側に)
支配神経:三叉神経第三枝
外側翼突筋
側頭骨の側頭下稜と蝶形骨翼状突起外側板~下顎骨の翼突筋窩にある筋肉です。
主な働き:下顎を挙上、下顎の側方移動(反対側に)
支配神経:三叉神経第三枝