レイボー錠(片頭痛発作の急性期治療薬)

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レイボー錠(片頭痛発作の急性期治療薬)

レイボー錠50mg/レイボー錠100mg

一般的名称
ラスミジタンコハク酸塩錠

片頭痛治療薬、世界初のジタン系薬剤『レイボー』

2022年1月20日、片頭痛治療薬のラスミジタンコハク酸塩(商品名レイボー錠50mg、100mg)の製造販売が承認されました。

「片頭痛の症状から早く解放されたい」「痛みがぶり返さないでほしい」
このように思い悩み、いつも通りの生活を願う患者さんも多いのではないでしょうか。
このような悩みを抱える片頭痛患者さんのためのお薬がレイボーです。
レイボーは今までの薬とは違う、新しいタイプの急性期治療薬で、片頭痛発作に対する効果が期待されています。

レイボーは片頭痛発作の原因に直接働く新しいお薬です。

レイボーは片頭痛発作が起きた時に飲むお薬です。

レイボーは、様々な種類の頭痛の中でも片頭痛だけに効く、片頭痛専用のお薬です。
片頭痛発作時のみに使用し、予防的には使用しないようにしてください。
服用するタイミングには影響されにくいお薬ですが、片頭痛発作が起き始めたら、我慢せず早めに服用しましょう。

医師と相談をしてご自身に合った容量を選びましょう。

レイボーの通常用量は1回あたり100mgです。ただしお薬の効果や頭痛の状態によって用量を調節できます。

24時間で合計200mgを超えないように服用しましょう。

この薬を服用した後に一旦痛みがなくなり、もし再び片頭痛による痛みが戻ってきた場合には、再度この薬を服用することができます。
その場合は24時間で合計200mgを超えないようにしてください。
*痛みがおさまらなかった場合に追加で服用したとき、効果は認められていません。
*追加で服用した場合の副作用の発現割合は一回服用時に比べて増加は認められませんでした。

服用にあたってのご注意

このお薬はめまい感や眠気があらわれることがあります。
このお薬でのめまい感や眠気は、お薬を服用してから1時間以内にあらわれることが多く、およそ数時間でおさまると報告されており、またはじめての服用時に最もあらわれやすいとされています。
このお薬では一回の服用量が多いときに、これらの症状があらわれやすくなることが報告されてています。
めまい感や眠気は、お薬とは関係なく片頭痛によっておこることもあります。
お薬を服用してこれらの症状がつらい場合は無理をせずに過ごし、必要であれば医師または薬剤師にご相談ください。

なお、めまい感や眠気を感じることがあるため、レイボー服用後は自動車の運転などを避けてください。

適正使用のお願い

頭痛の治療薬(市販薬、鎮痛薬を含む)を過剰に使用すると、頭痛が悪化することがあります。これを薬剤の使用過多による頭痛といいます。
痛みに対する不安から薬を早めに飲んだり頭痛が無いのに薬を飲むことなどで、薬剤の使用過多による頭痛にならないために、本剤を含め頭痛治療薬を適切に使用し、薬剤の効果が認められない等の場合は、早めに相談してください。
参考)日本頭痛学会「薬剤の使用過多による頭痛」

レイボーの作用機序

片頭痛の病態には、中枢での疼痛シグナル伝達、及び末梢での三叉神経系の過活動が関係しているとされます。
また視床や、大脳皮質、三叉神経系の神経細胞やシナプスに発現しているセロトニン1F受容体は、この疼痛シグナル伝達や三叉神経の過活動を調整しています。
レイボーはセロトニン1F受容体に選択的に結合するジタン系薬剤です。
血液―脳関門通過性を有し、中枢では片頭痛疼痛シグナル伝達の抑制するほか、末梢では三叉神経からの神経原生炎症や疼痛伝達に関わる神経伝達物質(CGRPやグルタミン酸など)の放出を抑制することで、片頭痛発作に対する作用を示すと考えられています。
ラットでは投与15分後までに血液?脳関門を通過しており、早期の効果が期待できることが特徴です。
なお、冠動脈等の収縮作用はなく、幅広い患者さんに服用いただくことが可能です。

レイボーの臨床試験

主要評価項目
レイボーの臨床試験では、近年の国際頭痛学会のガイドラインに則り、主要評価項目を「服用2時間後の頭痛消失」と設定していることが特徴です。
過去の臨床試験では「服用2時間後の頭痛の改善」が主要評価項目として用いられてきた経緯がありますが、これは現在では副次評価項目とすべきとされています。

レイボーの臨床試験における頭痛消失・改善・消失の持続の定義
それぞれ下記のように定義しています。
消失:服用前の頭痛が重度、又は中等度→服用後に頭痛なし
改善:服用前の頭痛が重度、又は中等度→服用後に頭痛が軽度、又はなし
頭痛消失の持続:服用2時間後時点で頭痛なし→24時間後の頭痛が軽度、又はなし

国内第II相、単回投与試験(MONONOFU試験)

片頭痛を有する日本人成人患者さん846例をプラセボ(偽薬)群、レイボー50mg群、レイボー100mg群、レイボー200mg に割り付け、有効性と安全性を検討した試験です。

◆服用2時間後の頭痛消失効果及び頭痛改善効果
服用2時間後に頭痛消失、頭痛改善が認められた患者さんの割合において、レイボー100mg群、200mg群とプラセボ群との間に有意差が認められました。
プラセボ群:消失16.6%、改善55.0%
100mg:消失32.4%、改善80.2%
200mg:消失40.8%、改善78.2%

◆服用2時間後の頭痛消失効果及び頭痛改善効果
片頭痛発作開始から現在服用までの時間別
片頭痛発作開始1時間未満に服用した場合も、1時間以降に服用した場合も、服用2時間後に頭痛改善が認められた患者さんの割合においてレイボー100mg群、200mg群とプラセボ群との間に有意差が認められました。
また頭痛発作開始から1時間以降に服用した場合は、服用2時間後に頭痛消失が認められた患者酸の割合についてもレイボー100mg群、200mg群とプラセボ群との間に有意差が認められました。
<発作開始1時間未満>
プラセボ群:消失24.4%、改善64.0%
100mg群:消失39.4%、改善78.8%、
200mg群:消失37.7%、改善81.2%
<発作開始1時間以降>
プラセボ群:消失11.2%、改善48.8%
100mg群:消失29.1%、改善80.9%
200mg群:消失42.7%、改善76.4%

◆服用から効果発現までの時間
服用後に頭痛消失、頭痛改善が認められた患者さんの割合において、レイボー200mg群では服用30分後から、レイボー100mg群では服用1時間後からプラセボ群との間に有意差が認められました。
辛い片頭痛に早く効果が期待できる点は嬉しいですね。

◆服用2時間後の最も煩わしい随伴症状(悪心、音過敏、光過敏)の消失
服用2時間後に最も煩わしい随伴症状の消失が認められた患者さんの割合において、レイボー100mg群及び200mg群とプラセボ群との間に有意差が認められました。
服用2時間後に最も煩わしい随伴症状の消失が認められた患者さんの割合
プラセボ:46.5%
100mg群:58.0%
200mg群:60.3%

◆頭痛消失の持続が認められた患者さんの割合
服用24時間後の頭痛消失の持続が認められた患者さんの割合において、レイボー100mg群、200mg群とプラセボ群との間に有意差が認められました。
頭痛消失の持続が認められた患者さんの割合
プラセボ:14.2%
100mg群:26.5%
200mg群:35.7%

◆安全性
副作用の発現割合は、プラセボ群14.5%(31/214例)、レイボー50mg群47.1%(41/87例)、100mg群64.4%(134/208例)、200mg群80.2%(146/182例)でした。
100mg群の主な副作用として浮動性めまい(36.5%)、傾眠(20.7%)、倦怠感(11.1%)、無力症(6.3%)、感覚鈍麻(4.8%)、悪心(4.8%)が報告されています。
有害事象の重症度としては100mg群では約9割が軽度、約1割が中等度で高度はありませんでした。
浮動性めまいが発言するまでの時間は0.7時間、持続時間は3時間でした。
本試験において重篤な有害事象、試験中止に至った有害事象、及び死亡例の報告はありませんでした。









効能又は効果
片頭痛

効能又は効果に関連する注意
「前兆のない片頭痛」あるいは「前兆のある片頭痛」と確定診断が行われた場合にのみ投与。
くも膜下出血等の脳血管障害や他の原因による頭痛の可能性がある場合(①、②)、本剤投与前に問診、診察、検査を十分に行い、頭痛の原因を確認してから投与。
①片頭痛と診断が確定したことのない患者
②片頭痛と診断されたことはあるが、片頭痛に通常見られる症状や経過とは異なった頭痛及び随伴症状のある患者

用法及び用量
通常、成人にはラスミジタンとして1回100mgを片頭痛発作時に経口投与する。ただし、患者の状態に応じて1回50mg又は200mgを投与することができる。
頭痛の消失後に再発した場合は、24時間あたりの総投与量が200mgを超えない範囲で再投与できる。

用法及び用量に関連する注意
1 本剤は片頭痛発作時のみに使用し、予防的に使用しないこと。
2 本剤を投与しても頭痛の消失に至らず継続している発作に対する追加投与の有効性は確立していない。
3 本剤投与により全く効果が認められない場合は、その発作に対して追加投与しないこと。このような場合は、再検査の上、頭痛の原因を確認すること。
4 用量は、臨床試験における用量ごとの有効性と副作用発現状況を参考に、患者の背景、病態、併用薬等を考慮して選択すること。副作用発現状況を考慮しても100mgより高い有効性又は早期の有効性発現が必要な場合は200mgの使用を、100mgの忍容性に懸念がある場合は50mgの使用を検討すること。

注意
1.肝機能障害患者
2.授乳
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討。
3.小児
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
4.高齢者
めまい、傾眠等により転倒するおそれがある。

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