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アジョビ(片頭痛発作の発症抑制)
カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)に対するヒト化抗CGRPモノクローナル抗体
効能/効果
片頭痛発作の発症抑制
用法/用量
4週間に1回225mg
もしくは
12週間に1回675mg
片頭痛発作の発症抑制『アジョビ』ってどんなお薬?
片頭痛の原因に深く関与しているとされるカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)に対して、『アジョビ』が選択的に結合することで、三叉神経系の活性化を抑制する(片頭痛発作が起こることなどを抑える)と考えられています。
このお薬は、2018年にアメリカ、2019年にヨーロッパ、本年6月に日本で片頭痛の発症を抑制する薬剤として承認され、現在は世界40ヵ国以上で承認・発売されています。
アジョビの特性
①片頭痛日数及び中等度以上の頭痛日数が、反復性片頭痛患者、慢性片頭痛患者ともに、初回投与1週目より減少。
②反復性片頭痛患者で、片頭痛予防薬の併用有無に関わらず、片頭痛日数が減少。
③ライフスタイルにあわせた2つの投与方法(1ヶ月に1回、3ヶ月に1回皮下注射する)が選択できます。
④片頭痛の日数また、ひどくなる頭痛の日数が初回投与1週目より減少します。
⑤片頭痛を予防する内服薬をすでに飲んでいる、飲んでいないに関わらず片頭痛の日数が減少します。
注意:主な副作用として、注射部位の痛み、赤み、痒みなどがあります。
アジョビの使用方法
当院でアジョビ皮下注225㎎シリンジを注射部位(上腕部、腹部、大腿部のいずれか)に1ヶ月に1回225㎎(1本)もしくは3ヶ月に1回675㎎(3本)を皮下注射します。
また、治療の途中で1ヶ月に 1回の投与から3ヶ月に1回の投与に変更、又は、3ヶ月に1回の投与から1ヶ月に1回の投与に変更することも可能です。
仕事やプライベートの事情など、ライフスタイルに合わせて2つの投与方法から選択できます。
アジョビ使用時の費用負担について
健康保険が適応される予定です。
薬剤の価格が決まり次第、掲載致します。
1-1)治験時のデータでは、1ヵ月あたりの頭痛日数が6~14日、及び、①~④(①前兆のない片頭痛、②前兆のある片頭痛、③片頭痛の疑い、④頭痛の治療にトリプタン系薬剤、または、麦角誘導体を使用)のいずれかを満たす日が4日以上ある方が参加しています。主要評価項目である初回投与後12週間における1ヵ月あたりの片頭痛日数のベースラインからの平均変化量は、アジョビ12週間に1回投与群‐4.02日、4週間に1回投与群‐4.00日、プラセボ群-1.02日でした。
1-2)治験時のデータでは、1ヵ月あたりの頭痛日数が15日以上、及び、①~④(①前兆のない片頭痛、②前兆のある片頭痛、③片頭痛の疑い、④頭痛の治療にトリプタン系薬剤、または、麦角誘導体を使用)のいずれかを満たす日が8日以上ある方が参加しています。主要評価項目である初回投与後12週間における1ヵ月あたりの中等度以上の頭痛日数のベースラインからの平均変化量は、アジョビ12週間に1回投与群‐4.14日、4週間に1回投与群‐4.12日、プラセボ群-2.45日でした。
2-1)1-1に記載している治験時の主な副作用(プラセボ群、アジョビ4週間に1回投与群、アジョビ12週間に1回投与群で2%以上に発現)は、注射部位そう痒感、注射部位出血、注射部位疼痛、注射部位硬結、注射部位紅斑、注射部位腫脹です。
2-2)1-2に記載している治験時の主な副作用(プラセボ群、アジョビ4週間に1回投与群、アジョビ12週間に1回投与群で2%以上に発現)は、注射部位そう痒感、注射部位疼痛、注射部位硬結、注射部位紅斑です。